21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

E.ザミャーチン『われら』 手記11

この束縛をあこがれる心こそ、いいかね、いわゆる世界苦というやつなのさ。数十世紀にわたる世界苦だ! そしてわれわれが久方ぶりに幸福を取り戻すすべをふたたび悟った……いや、この先を聴いてくれ、この先を! 古代の神とわれわれとは今や対等なんだよ。(18…

今月読んだ捨ておけぬ三冊(1〜5月編)

この企画と、「ロック・アルバムを読む」は、プロバイダを解約したらなくなってしまった(当たり前だ)ワタクシのHPの企画なのですが、ずっと復活を図っていたものの、月末はそれなりに忙しかったりして果たせずにおりました。今日は一日ヒマなので、復活さ…

スミスで学ぶ英単語(3)

humdrum(形)平凡な、月並みな、単調な、退屈な ―この世界のあり方を表す形容詞。 (用例)The rain falls hard on a hundrum town. This town has dragged you down.(WILLIAM, IT WAS REALLY NOTHING)recoil(動)はねかえる、退却する、あとずさりする ―…

雑感:英語とキャラクタービジネス

唐突だが、iTunesのおおきな機能は「貯める」ということにあるのではないだろうか? 私はかならずしもアップルの信奉者ではないし、どちらかと言えば日本製品を買わなくては、と思うほうで、実際最初に買ったメモリーオーディオはTOSHIBAのものだった。ただ…

J.オースティン『高慢と偏見』 61

「そりゃだめよ」と、エリザベスが言った。「二人ともいい人にしようったって、そりゃ無理よ。どっちかにきめなくちゃ。一人だけで満足しなければだめよ。二人の間には、ちょうどあわせていい人が一人できるくらいの価値の量しかないのよ。」(40) 美人姉妹と…

J.オースティン『高慢と偏見』 34

わたしはロマンチックな女じゃないわ。昔からそうなのよ。わたしはただ楽しい家庭がほしいんです。そしてコリンズさんの性格や親類関係や身分を考えると、あの人と結婚すれば、世間の人たちが結婚生活にはいって、自慢するくらいのしあわせはきっとえられる…

スミスで学ぶ英単語(2)

decree(動)命ずる、布告する、宣言する ―決まりきったことを表明するときに言うことば。 (用例)I decree today that life is simply taking and not giving.(STILL ILL)stare(動)じっと見つめる、じろじろ見る ―善良な人びとがアレな人びとを見るとき…

The Smiths "The Smiths"

England is mine and it owes me a living. Ask me why, and I'll spit in your eye(STILL ILL) 最近の私の確信は、ポップカルチャーが発達すれば政治・経済的に国は滅びる、ということである。むろん、ポップカルチャーのファンとしてそのことに反対なわけ…

J.オースティン『高慢と偏見』 19

そんなふうに、詩に負けて恋をすてた人は、今までにずいぶんたくさんいたようですね。恋を忘れるためには詩がやくにたつということを、はじめて発見した人は誰なんでしょう?」(9) これは、私の偏見と言っていただいて良いが、英文学というのは他言語の文…

J.Eugenides "the virgin suicides"

There had never been a funeral in our town before, at least not during our lifetimes.(two) ソフィア・コッポラの映画で有名な「ヴァージン・スーサイズ」は不思議な小説である。第二次世界大戦後、だれも死んだことがないというほど小さな町で、美人で…

スミスで学ぶ英単語(1)

virtually(副)事実上、実質的には ―公園で少年を襲うような男の死んでいる度合いをさして言うことば。 (用例)people said that you were virtually dead and they were so wrong.(REEL AROUND THE FOUNTAIN)shy(形)内気な、引っ込みがちな、用心深い ―…