21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小林泰三『玩具修理者』 「酔歩する男」

「それはつまり、記憶のメカニズムが関係するんだろう。過去のことは記憶できるが、未来は記憶できない。これは不思議でもなんでもない。記憶とは記録のことだ。記録する能力を持つものは意識だけじゃない。オーディオ・テープ、ビデオ・テープ、それに紙だ…

A.ベスター『虎よ、虎よ!』

「復讐の動機が逆恨みじゃねーか!」というのを、「読書メーター」のコメントで見て激しく同意してしまった。これだけアイデア大盛り、展開もすさまじいスピード感なのに、主人公にいまひとつ感情移入できないところが若干のマイナスポイントか。あと、送信…

C.アンダーソン『フリー 無料からお金を生みだす新戦略』

この本、このテの本にしてはひさびさに面白かった。そもそもアメリカのビジネス本って、ジョークを読まされるたびに「読み代」を課金したいようなものが多いが、この本のはそれなりに笑えた。「私は子沢山だから本はフリーでも、講演にはお金をもらわなけれ…

言うだけ言ってみよう

なんだか日々、脳細胞が死んでいるような気がするので、活性化のためにしばらく「ブログ毎日更新」に挑戦してみようと思います。できるかな?

T.チャン『あなたの人生の物語』 「顔の美醜について -ドキュメンタリー」

ていうか、こないだキャンバスの売店にいて、eメールをチェックしようとスペックスをかけたんだけど、ちょうどポスターでCMを流してたわけ。シャンプーの広告。<ジューイッサンス>だったかな。そのCMは前にも見たことがあるんだけど、”カリー”なしだとちが…

今月読んだ捨ておけぬ三冊(6月編)

「墓は人ではないし、墓碑銘はその人の言葉ではない」(飛浩隆「デュオ」) しばらくご無沙汰してしまいました。別に仕事が忙しかったわけではなく、どちらかというと丁度いいくらいだったのですが。更新を怠っていたのは、脳内が首位を独走する東京ヤクルト…

6月の読書メーター

6月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:5270ページマルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)読了日:06月30日 著者:冲方 丁マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)読了…