21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

朝吹真理子『きことわ』

誰の目でみているのかがわからなくなる。永遠子は貴子に、春子に、和雄にもまたスライドしていくようだった。しかし幾億年むかしのことも幾光さきの場所も夢の中ではいつもいまになり、ひかりなどがのろいものにおもえる。過ぎ去った一日も百年も同じように…

ミステリをたくさん読む(1月)

本厄の年を迎えた。私のことだ。 これまで無限に思えていた可能性が、だんだんと限られたものになっていく。あと40年、ボケずに生きられたとして、たとえば読書なら1年に100冊読んで4000冊。たかが知れたものである。選択をクリアにしていかなけれ…