21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリをたくさん読む(3月)

鬱っぽい三月だった。くしゃみも出るし、ついに花粉症デヴューしたのかもしれない。でも、読んだ本は当たりばかりだった。勢いに乗って7冊。 米澤穂信『満願』(新潮文庫)★★★★★ 若竹七海『静かな炎天』(文春文庫)★★★★★ 法月綸太郎『ノックス・マシン』(…

四十男、同世代作家を読む(2)米澤穂信

四十代前後の人気作家をそれぞれ五冊くらいずつ読んで、自分の見てきた時代とどのように重なっているのか、あるいは重なっていないのか、を確かめるつもりで始めた。だから、二、三か月に一人くらい書けるのではないかと思っていたが、読みはじめるとそれほ…

ミステリをたくさん読む(2月)

二月は初めてアメリカ合衆国に行った。人生初だった。四十歳まで計、九年間も海外で暮らしていたのに。 訪れたのはサンフランシスコとニューヨーク。折角だから、それぞれを舞台にしたミステリを読もうと思い、本棚からエルロイとマクドナルドを引っ張り出し…