21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』 はじめに・回転木馬のデッド・ヒート

自己表現は精神を細分化するだけであり、それはどこにも到達しない。(「回転木馬のデッド・ヒート」) ながらく日記を書けずにいたことに、とくに理由など見つからない。書けなくなった当初こそ、仕事が忙しい、という理由らしきものがあったものの、それが…

池上俊一『世界の食文化15 イタリア』 第三章

休日の朝、ベッドからでるまえに30分ほどこのシリーズを読むのが習慣になっている。起きぬけに食べるのではなく、食べることについて考えるのは、一日をはじめる上で重要なモチベーションを与えてくれる。 さて、人間は自分の身体というものを与えられている…