21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

K.イシグロ『わたしを離さないで』感想その③語り手としてのキャス

「信用できない語り手」という、どちらかと言うとチープな評論用語がある。イシグロ作品についても使う向きがあるようだが、そもそも一人称の語り手を相手にして、記憶の正確さや語りの公平性を求めることには、無理があるように思う。だから、「信用できな…

1月の読書メーターまとめ

1月の読書メーター読んだ本の数:14読んだページ数:4851ナイス数:18女神のタクト (講談社文庫)の感想しゃべくり漫才のような会話のテンポに浸るうちに、実家のこたつでテレビドラマ見ているような感覚に包まれる、関西人には懐かしい感じの小説です。音楽…