21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

山形浩生・岡田斗司夫FREEex『「お金」って何だろう?』

(岡田)みんながDVDプレイヤーを所持して、衣服も最低限ユニクロレベル。そんな状況は、何十年後どころか数年後にやって来ても不思議はないでしょう。そういう世界で人々にお金を使わせようとしたら、他人との差を煽って欲望を無理矢理かき立てるしかない。…

禁煙の話(5)

禁煙25日目。禁ニコレット14日目。 恐ろしいことに、禁煙開始以来、いちばん体調がよく。そして、いちばん吸いたい。 現在、身体に残っている影響は、早朝起床のみである。朝の3時とか4時とかに目が覚めて、なかなか寝つけない。ときにはそのまま朝まで寝ら…

吉川英治『新・平家物語(三)』

桐のこずえの紫を見るたびに、麻鳥はいいしれない恐怖に打たれた。人にはその褪せ紫の花の傘が、夏隣の象形にも見えるであろうが、かれには、夏を望んでやってきた病魔の肌みたいに見えるのだった。 この花を見るころから秋にかけて、地上には、疫疾、疫痢、…

禁煙の話(4)

禁煙ができると、コントロールが良くなります。 いわば、人生の制球力がよくなります。 生きるコントロールがよくなると、歳をとって急速が落ちてきてもちゃんと試合をつくれるようになります。 ただ、コントロールだけに気をつけてると、だんだんいい子にな…

禁煙の話(3)

これにくらべて、最初にあげた立場、つまり世界を捨てるという立場にあっては、現実生活への影響のしかたは、まったくちがう。永遠の救いへの郷愁は、地上の生活のあゆみ(コース)と形態に対し、ひとを無関心にさせる。地上の生活にこそ、徳が育ち、保たれ…

禁煙の話

禁煙18日目。禁ニコレット7日目。 このブログは書評ブログだったはずだが、禁煙のダメージで読書があまり面白くないので、禁煙について書こう。禁煙すると体調が良くなる、という人と、そんなことはまったくない、という人がいるが、どちらも本当であること…

禁煙の話(2)

大福 男は会社があり続けると思い込んでますからね。でも会社にだって寿命がありますから。六十年ぐらいと言われています。 かっぱ 営業成績が上がり続けるなんてあり得ないじゃないですか。そんなのいつか破綻しますよ。そんなもんにアイデンティティを求め…