2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
1月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:4004ページナイス数:0ナイス伊藤計劃記録:第弐位相読了日:01月30日 著者:伊藤 計劃ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)読了日:01月22日 著者:リチャード P. ファインマン楽園へ…
「未来? ニール、核兵器なんかとっくに時代遅れよ」 「ぼくにとってはそうじゃないんだ」ニールはリモコンを彼女に向けてミュートボタンを押した。「サン・エスプリ島の重要な点は、あそこではまだ原爆を爆発させていないということなんだ」 「だから?」 …
最近は『伊藤計劃記録 第弐位相』を読んでいるのだが、その前のやつで出しつくした結果、カフカ的な状況に陥っている短篇類はおいておくとして、ブログからの転記に打ちのめされている。本人が書きなおしたわけでもないのに、ブログの文章でこの読みごたえは…
ふと飛行機の窓の外を見ると、地上に赤茶けた大地が広がっていた。緑などどこにも見当たらない、地球の地肌を剥き出しにしたような赤茶けた大地だった。やがて大地がなだらかに盛り上がり、丘になっているのが見えた。だが、ふもとから丘の上まで、道らしき…
ニュースパッドこそは、その背後にひそむすばらしいテクノロジーも含めて、完全なコミュニケーションを追求する人類にとって最後の回答ではないか。フロイドはときどきそんな思いにとらわれる。いま彼は宇宙はるかに乗りだし、毎時一万キロを超える速さで地…
西本は、そうも思っている。しかし、佐々木が甘いボールを見逃すきっかけとなったのは、西本の頭の中にある言葉と、口をついた言葉が違っていたことだった。西本が思わず「サインをよう見とけ」と話した時、西本の頭の中には19年前の満塁スクイズ失敗のシー…
その細木ブームの仕掛人の一人、祥伝社ノンブック編集長は、細木を占いの世界の松下幸之助にたとえてみせた。彼女は底辺の人々の喜怒哀楽をよく知っている、言うことが、いちいち本音で、大学教授の経済学の講義には耳を傾けない大衆が、松下幸之助の言うこ…