21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

野球

中野渡進『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』

ちなみに野球界をコンビニに例えれば巨人・阪神は弁当、中日はドリンク、ヤクルトは雑誌、広島はフリスク、ベイスターズはホチキスの芯ぐらいだろう。(第一章「口は災い・・・・・・突然の『戦力外通告』) この本はけっこう泣ける。いや、俺が弱っているだ…

落合博満『コーチング』

私は、落合博満というプロ野球選手を”欲の塊”だと思っている。あらゆる面に欲深く取り組んでいたから、余分なプレッシャーを感じる暇などなかったのだ。(第五章 勝ち続けるために、自分自身を鍛えろ!) 何回かここにも書いているとおり、私は筋金入りのヤ…

野村克也『野村ノート』

最近は『伊藤計劃記録 第弐位相』を読んでいるのだが、その前のやつで出しつくした結果、カフカ的な状況に陥っている短篇類はおいておくとして、ブログからの転記に打ちのめされている。本人が書きなおしたわけでもないのに、ブログの文章でこの読みごたえは…

『日本野球25人 私のベストゲーム』「西本幸雄と江夏の21球」

西本は、そうも思っている。しかし、佐々木が甘いボールを見逃すきっかけとなったのは、西本の頭の中にある言葉と、口をついた言葉が違っていたことだった。西本が思わず「サインをよう見とけ」と話した時、西本の頭の中には19年前の満塁スクイズ失敗のシー…