古典芸能
焼き払ろうてこまそ、ほんまに(28ページ) 「帯久」ほどリアルな噺はない。東横堀で繁盛する呉服屋を経営していた和泉屋与兵衛のところに、同じ町内の帯屋久七が無心にくる。かれは商売の運転資金を借りにきているだけで、一定の期間をおけば返しに来るのだ…
「幽霊のラインダンスに骸骨のストリップやて。……何を見せまんのやろなァ」「じごくばっけいもうじゃのたわむれ」と読む。おどろおどろしい題名だが、閻魔の法廷にたどり着くまでの道中を書いた滑稽譚である。おなじ文庫のシリーズの、このあいだの志ん朝が…
「へえ。あっしらァね、長年商売(しょうべえ)だからわかるんですよ、ええ。乗ってますよ、肩にきますから、へえ。うーっと、あれ? はあ?…気のせいだ、へえ…。ふうん、乗ってませんね」 いちおう関西人なもので、落語といえば米朝一門なのだが、たまには…