21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-05-18から1日間の記事一覧

5月11日付 新聞書評メモ

この一週間、風邪が抜けなかったりして更新せず、失礼いたしました。【毎日新聞】 ☆山崎正和評 安富歩『生きるための経済学』(NHKブックス) 「選択の自由」は意志を殺す、という内容の本らしい。実は書評を読んでいても、どんな内容の本なのかよく分からな…

D.デフォー『ロビンソン・クルーソー』 (二)

それは、理性が数学の本質であり根源である以上、すべてを理性によって規定し、事物をただひたすら合理的に判断してゆけば、どんな人間でもやがてはあらゆる機械技術の達人になれるということである。それまで私は道具一つ扱ったことのない人間であった。し…

ねじめ正一『荒地の恋』 第二章

人間だれしも躁と鬱のあいだを行き来しているのであって、五月の連休が終わったころなど、どうしてもウツになってしまうが、会社勤めをしていればその鬱な気分にひたすら塗れる、といった贅沢なこともできず、「ああウツだなあ」と思いながら、とりあえず会…