21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-12-04から1日間の記事一覧

古井由吉『辻』 「草原」

あなたが殺したのではないの、と言った。 理由を話しましょうか、と爪の先をさらに肉に喰いこませながら、後を継がなかった。(100ページ) 辻、がなにを意味するのかを読み解くことは、この作品集を読む上でべつに重要なことではないと思う。しかしながら、…

今月読んだ捨ておけぬ三冊(11月編)

なんだかモスクワの11月というのは、ほんとうに厭な月で、毎回、鬱になることこの上ないのですが、それでも色々本は読んだようで。また、時間はないくせに、フランス語の勉強をしてみようとか、ロシア語で本を読んでみようとか、試してはみているのですが、…