21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-09-09から1日間の記事一覧

佐藤優『自壊する帝国』 第二章

「結局のところモスクワは他人を利用しようとする人間だけが集まった肉食獣の街だよ。コーリャにはベラルーシ人として生きて欲しい。こんな生活は僕で最後にしたい。」(第八章「亡国の罠」) 駐在員などで集まって話をすると、「(日本に帰るとき)モスクワ…

今月読んだ捨ておけぬ三冊(7月篇)

鴻巣友季子『孕むことば』 たとえばエッセイや、あるいはブログでもいいのだけれど、他人の書いた文章を読むときに、読者はなにを期待するのだろう? もちろん、自分が心の底でおもっていたことを文章にしてもらって、それを読んで膝を打つ、ということもあ…