2008-07-12から1日間の記事一覧
もう遊びの時間は終わったのだと、私の耳元で誰かが囁いていた。一杯のコーヒーを前にジャズの難解さを理解しようと耳を傾けたり、ユートピアを巡って終わりなき対話を続けるような時代は、政治の季節の凋落とともに幕を下ろしてしまったのだと。60年代には…
見せることこそがエクスプロイテーションの目的である。そこには抑制の美学はない。 柳下毅一郎の文章は、きわめて扇情的なテーマ(殺人、見世物)ばかりを扱いながら、非常に格調高い。とくに、「見世物」こそリュミエール兄弟以来の映画の源流であると説く…