21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-06-29から1日間の記事一覧

本田透『なぜケータイ小説は売れるのか』

もうお分かりだろう、ケータイ小説が売れているのではない。実は小説が売れていないのだ。(第四章) 最近、『電波男』が文庫化されたが、本書は『電波男』や喪男三部作のような著者の魂の叫びとは異なり、ライター本田透としてのルポである。しかし、これが…

A.ベンダー『わがままなやつら』 第六話「マザーファッカー」

その日二人が愛し合ったときそれはあるべき姿に一歩だけ近づいていて彼女は終わってからワインを持ってきて二人は腰をおろし緑色のカーテン越しに、裸のまま、深いおなかをしたワイングラスを手にして日没を見つめたのでした。緑は暗くなり黒になった。彼は…