21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-06-08から1日間の記事一覧

6月8日付 新聞書評メモ

【毎日新聞】 ☆堀江敏幸評 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』(水野忠夫訳 河出書房新社) ロシア文学を専攻したものとしては、恥ずかしい限りだが、実はこの小説最後まで読み通したことがない。おそらく、出逢う時期が悪かったのだろう。すでに…

周達生『世界の食文化2 中国』 第一章

食文化を語る上で、「中国」とはあまりにもハードルの高い対象である。本書は国立民族学博物館名誉教授の碩学によるものだが、さすがにその力をもってしても、語られる範囲は限定されてしまう。よく知られた、中国語で「鴨」とは何か?という話に始まり、学…