2008-05-25から1日間の記事一覧
『ロビンソン・クルーソー』は主人公の名前がタイトルになっている小説である。それは、『Dr.スランプ』なのか、『Dr.スランプ アラレちゃん』なのか、という程度の違いでしかないが、思えばそれは、作家がキャラクターというものを重視したひとつの証拠かも…
【日本経済新聞】 ☆自著評 岩下尚史『見出された恋』(雄山閣) 『荒地の恋』を読み終えた途端、三島由紀夫の若き日の恋愛(ちなみにヘテロセクシャル)を書いた小説の書評が出た。ゲーテやヘミングウェイが登場するクンデラの『不滅』や、クッツェーの『ペ…