21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-05-24から1日間の記事一覧

ねじめ正一『荒地の恋』 第十三章

そう、俺は君を生きなかった。だから罰は惨い方がいい。君を生きなおすことはもうできないのだから。俺は君を捨てたのだから。(「すてきな人生」) 『荒地の恋』は非常によくできた小説であるが、それはやはり20世紀という時代へのオマージュ、というよりは…

5月18日付 新聞書評メモ

【毎日新聞】 ☆中村桂子評 丸谷才一『蝶々は誰からの手紙』(マガジンハウス) 書店で手に取ったものの、購入するかどうか迷った一冊の書評本の書評が出た。最近このブログもうまく書けなくなってきたので、人の書評をまとめて読むのも手かも知れない。☆張競…