21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-05-06から1日間の記事一覧

G.ガルシア=マルケス『百年の孤独』 (三)

アウレリャノ・セグンドはトランクを提げてわが家に帰った。ウルスラだけではない、マコンドの住民のすべてが、雨が上がるのを待って死ぬつもりなのだと彼は思った。通りすがりに、ぼんやりした目付きで腕組みをし、広間にすわり込んでいる彼らの姿が眼につ…

本田透『世界の電波男』 第二部

本田透氏は出世作(?)『電波男』で、宮沢賢治が「萌え」を知らなければ、鬼畜になって「イーハトーヴ30人殺し」を起こしていただろうという、喪男を訪れる「萌え」と「鬼畜」の分岐点という名理論をうちたてた。これはモテるとか、モテないとか、そうい…