2008-05-03から1日間の記事一覧
ゴールデンウィークに三才ブックスの本なんか読んでていいのかYO! という近代の自意識によるツッコミはさておき、本田透は物語について、完全に「自分のこと」として論を展開できる数少ない(ひょっとしたらただ一人?)の評論家である。前著『喪男の哲学史…
彼女は、執拗な想起によって思い出のひとつひとつが形をなし、閉め切られた部屋を人影のようにさまよう屋敷のなかに、心のやすらぎを見いだしていた。(191ページ) まとめて評文を書けるくらいなら、こんな小説は読むまでもない。ともかく5ページくらいの…