21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:3221ページ
ナイス数:7ナイス

オーディション (幻冬舎文庫)オーディション (幻冬舎文庫)
人物造形としての一貫性はないが、吉川がいるから作品として救われていると思う。とくに、青山が勝手な想像をして電話をかけたときに、彼のところでひどく現実的な悲劇が起こっている、という場面。これで現実感が増して、ホラーとして成立した。なにしろ「そのことが、後になって想像を絶する恐怖とトラブルを生むことになると、わかるわけもなかった」みたいな独白ができるオッサンの意識内ですべてが進みそうだったから。
読了日:06月25日 著者:村上 龍
忘却の船に流れは光 (ハヤカワ文庫JA)忘却の船に流れは光 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月24日 著者:田中 啓文
アブサロム、アブサロム! (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9)アブサロム、アブサロム! (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9)
読了日:06月19日 著者:ウィリアム フォークナー
蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)
読了日:06月17日 著者:田中 啓文
詩を読む人のために (岩波文庫)詩を読む人のために (岩波文庫)
読了日:06月12日 著者:三好 達治
マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月09日 著者:冲方 丁
マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月05日 著者:冲方 丁
ジェノサイドジェノサイド
なんというか、ディテイルなんですが、「人体には無害な」特効薬を一人に4つ渡したところがすべてだと思うんですよね。普通、このミッションの内容で、3つまで無駄にしていいなら、本当に無害かチェックするだろうし、「紛失に備えて」というところで緊張感が削がれた気がします。あとは、ポルトガルまで期限のあるブツを運ぶのに、郵便使おうとしたり。スケールの大きな話で、面白いのだけれど、この微妙な緊張感のなさがずっとつづくので、個人的にはノリきれなかったです。
読了日:06月05日 著者:高野 和明

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
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