5月4日付 新聞書評メモ
【毎日新聞】
「源氏物語特集」この程度のスペースで、与謝野晶子訳、谷崎潤一郎訳、円地文子訳、瀬戸内寂聴訳を比較してのける鹿島茂さんは、さすがというより他ない。
☆若島正評
巨椋鴻之介『禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集』(毎日コミュニケーションズ)
論理的思考が極めて苦手なので、碁や将棋にはなかなかハマれないが。仏文学者による詰将棋集には興味がある。しかし、これを解くには、まず『将棋入門』くらいから読まねばなあ……
☆沼野充義評
酒井啓子『イラクは食べる ―革命と日常の風景』(岩波新書)
イラク専門家による、イラク食文化の本という。どう考えても面白そうである。
【日本経済新聞】
☆書評委員評
中野京子『怖い絵2』(朝日出版社)
すみっこでちらっと取り上げられているだけなので、本の全貌は知りようがないが、名画の「怖さ」をテーマに書くという、なんとも単純なようで、実は難しいテーマが心を惹く。