21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2019-02-09から1日間の記事一覧

朝吹真理子『きことわ』

誰の目でみているのかがわからなくなる。永遠子は貴子に、春子に、和雄にもまたスライドしていくようだった。しかし幾億年むかしのことも幾光さきの場所も夢の中ではいつもいまになり、ひかりなどがのろいものにおもえる。過ぎ去った一日も百年も同じように…