21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2011-08-04から1日間の記事一覧

小松左京『日本沈没』 第三章「政府」

まして戦後の三十余年間、日本の、とくに大都会の人びとは、巨大な災害に対して、瞬時に身を処するマナー――戦前までに、大火や地震や水害などの数百年間を通じて形成されてきた「災害文化」ともいうべきものをきれいに失ってしまっていた。まさかの時、自分…