21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2011-06-19から1日間の記事一覧

W.フォークナー『響きと怒り』 一九一〇年六月二日

なぜなら彼が思い出すことができるのは姉の記憶ではなく、姉を失った記憶であり、日の明かりは眠りにつくときと同じ明るい模様だったし、草地は以前よりも売られてからのほうが彼にとってずっとよかったからだ。(付録―コンプソン一族) 『響きと怒り』のふ…