21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-11-03から1日間の記事一覧

古井由吉『槿』 22

「いつのことですか、どこで」 「ほうら、いつ、どこで、とおたずねになる。そう自分からたずねなくてはならない女の辱(はじ)は、おわかりでしょう。知ってるはずだと言うんです」(449‐450ページ) 何故だかよく分からないが、『槿』の最後の3章を読んで…