21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-10-19から1日間の記事一覧

古井由吉『木犀の日』 「木犀の日」

木犀の香がまたふくらんで、どんよりと曇りながら空けていく朝の空を思った。やがて立ちあがり出仕度を始めた。(211ページ) もともと出不精なので、旅行というのはそんなに好きではなかったが、最近、知らない町をおとずれて、頭の中にわずかな土地勘がで…