21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-10-09から1日間の記事一覧

古井由吉『人生の色気』 第四章「七分の真面目、三分の気まま」

とにかく、忙し過ぎるんです。自分で考える時間や癖を与えられることがありません。これまでの社会では、まず、何かを選択する前に、自分で考えるというプロセスがあったんです。しかし、いまでは、商品一つ買うのにも、多様なように見えて、選択の幅がほと…