21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-05-31から1日間の記事一覧

E.ブロンテ『嵐が丘』 第三十三章

『いま一度あいつを腕に抱こう! 冷たくなっていたら、俺が凍えているのはこの北風のせいと思い、動かなければ、眠っているんだと思おう』(第二十九章) ある一定の時期まで、小説にはたしかに二つの機能が存在していて、『嵐が丘』は最も成功した作品のひ…