21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2010-05-06から1日間の記事一覧

堀江敏幸『回送電車』 「誕生日について」

そもそも書き手の力量や資質は、他者の作品の梗概を書かせてみれば一目瞭然なのであって、愛も理性も感受性も、そこでは残酷なまでにはっきりと示されてしまうのである。(「梗概について(正)」) そもそも小説でも評論でもエッセイでもなく、時刻表のはざ…