2010-02-11から1日間の記事一覧
われわれの栖は、山の上から見れば、どれも霊園みたいなものだ。ああだこうだ騒ぎながら、夜ごとに往生している、先祖になっているのかもしれない。(16ページ) 『山躁賦』の第一章は、病みあがりの語り手が、叡山にむかう場面から始まる。印象的なのは病の…
われわれの栖は、山の上から見れば、どれも霊園みたいなものだ。ああだこうだ騒ぎながら、夜ごとに往生している、先祖になっているのかもしれない。(16ページ) 『山躁賦』の第一章は、病みあがりの語り手が、叡山にむかう場面から始まる。印象的なのは病の…