21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2009-09-18から1日間の記事一覧

堀江敏幸『雪沼とその周辺』 第二話「イラクサの庭」

雪は好きなのに雨が苦手なんて、妙なことでしたな。(46ページ) 徹底的に研ぎ澄まされた聴覚の後は、味覚の話。東京での料理教室を閉めて、フランスの匂いを田舎町に持ち込みながら、ちいさな料理店兼教室を開いた小留知先生の、突然の死のあとの町の人びと…