21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2009-07-05から1日間の記事一覧

堀江敏幸『いつか王子駅で』

なすべきことを持たずに一日を迎え、目の前に立ちふさがる不可視の塊である時間をつぶすために必要な熱量は、具体的ななにかを片づける場合よりはるかに大きい。いま私がひどく不機嫌になりかかっているのは、この目的のない純粋な暇つぶしというう美しい行…