21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-08-13から1日間の記事一覧

東野圭吾『容疑者Xの献身』

ドストエフスキーが描こうとした「もっとも美しい人」ムイシュキン公爵は、必ずしも完璧に美しくないからこそ、美しかった。東野圭吾が描こうとした完璧な愛は、数学のように一点の曇りもないからこそ、うさん臭い。 いきなり暴言を吐いてしまったが、この作…