21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-08-12から1日間の記事一覧

Ⅰ.マキューアン『贖罪』 第三部

人間とは、まず第一にひとつの物体であって、たやすく裂けるが修復は難しいのだ。(下巻192ページ) 第一部でマキューアンが描いたドラマが、できそこないのパロディのようなものであるとしたら、第二部の戦場、第三部の病院を描くこの筆は一体なにものによ…