21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-08-05から1日間の記事一覧

篠田節子『聖域』

久々にエンターテイメント小説を読んで、読むのがやめられないという体験をした。けれども、篠田節子の『聖域』に、特別な登場人物はあらわれない。退職したアル中の編集者、篠原の荷物を整理していた29歳の実藤は、「聖域」と題された未完の原稿に出逢う…