21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-04-29から1日間の記事一覧

J.M.クッツェー『夷狄を待ちながら』 第四章

日常生活の孤独から独房の孤独へと移行するくらいのことは、思考と記憶の世界を失わずに持ち込めるかぎり、たいしてつらい刑罰ではない。しかしいまになって、自由とはいかに根本的なものであるかを私はようやく理解しはじめている。(194ページ) 父親の目…