21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-04-02から1日間の記事一覧

J.バーンズ『イングランド・イングランド』 第一章

じつは単純な楽しみなどもはや存在しないことを知ってもいた。一切れのコールド・マトン・パイを楽しみにしつつメイポールの周囲を回りながら踊る乳しぼり娘とその恋人など、もはや存在しない。とっくの昔に工業化と自由市場がすべてを葬り去ってしまった。…