21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-02-18から1日間の記事一覧

F.M.ドストエフスキー 『地下室の手記』第一章

しかし、仮にその敵意、悪意さえも俺にはなかったとしたら(なにしろまさに俺の話はそこから始めたわけだが)いったいどうしたらいいのか。俺の敵意は、例の呪わしい意識の法則の結果、化学分解を起こしてしまう。見る見るうちに対象は消え失せ、論拠も蒸発…