21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-02-04から1日間の記事一覧

J.M.クッツェー 『エリザベス・コステロ』第四章

名作『エリザベス・コステロ』の第四章「悪の問題」は、ナチスの戦争犯罪に関する講演、という茶番劇を描いている。コステロはアメリカのカレッジで、ナチスの大虐殺は日々世界で起こっている家畜の虐殺と大差ない、と言ってしまったのだ。(モリッシーを聴…