21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

平山夢明・児嶋都『非道徳教養講座』

 三日も休んでしまいました。。。会社も休みやのに。。。
 さて、三島由紀夫を思わせるタイトルの、何をねらったのかはイマイチ分かりにくい本なのだが、書いてあることは非常にマトモ。「上司はあなたのことをブックオフに本を売りにいくときに使う丈夫なトートバックのように思っていて、破れてもA)せっかくつめたのに、このボケが、B)まあ、しょうがないか、C)いままでよく頑張ってくれたな、といううち圧倒的にA)と感じる人が多い」というところで思わず涙が。
 ところで最近、小見出しの内容が回収しきれないエッセイ/コラムが多いような気がする。この本も小説が好きな平山夢明だから読んでしまうのだが、結局「上手な失望のされ方」ってこの章読んでわかるかな?という気がする。もう、外すなら「オスロ」ぐらい思い切り外してくれた方が。

(『非道徳教養講座』 光文社)