21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

2008-08-11から1日間の記事一覧

I.マキューアン『贖罪』 第一部

姉もまた、意識と動作が形作る、砕ける寸前の波のような境界線の後ろに本当の自分を隠し持っており、顔の前に指を立ててそのことを考えこんだりしているのだろうか。人はみなそうなのだろうか、たとえば父親は、ベティは、ハードマンは? 答えがイエスである…