21世紀文学研究所

1サラリーマンの読書日記です。

3月の読書メーターまとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3999
ナイス数:41

読み出したら止まらない! 時代小説 マストリード100 (日経文芸文庫)読み出したら止まらない! 時代小説 マストリード100 (日経文芸文庫)
読了日:03月28日 著者:末國 善己
大坂堂島米会所物語大坂堂島米会所物語感想
小説でわかる堂島米会所、といった作りの本なのですが、仕手戦など手に汗握る展開で、普通の小説としても充分楽しめました。
読了日:03月26日 著者:島 実蔵
商品取引入門 (日経文庫)商品取引入門 (日経文庫)
読了日:03月24日 著者:
雪の香り (文春文庫)雪の香り (文春文庫)感想
恋愛小説なんて長らく読んでないな、と思いながら読みはじめ、このむず痒さには耐えられないので、またしばらく恋愛小説を読むことはあるまい、と思って本を閉じた。
読了日:03月22日 著者:塩田 武士
折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)感想
読みながらずっと説明について考えていました。SFが想像力の上に物語や詩を浮かべるものだとすれば、想像力の伝達のためにどこまでの説明が許されるのでしょう?冒頭の二篇「鼠年」は説明が少なめ、反対に「麗江の魚」は時間感覚の拡大という面白いテーマについてしっかり説明していましたが、より印象に残ったのは「鼠年」の方でした。とはいえ、全体を通せば好きなのは世界観について過不足ない説明があった「折りたたみ北京」と「神の介護人」だったので、小説にとってどれだけの説明が最適か、再読してじっくり考えてみたいです。
読了日:03月18日 著者:郝 景芳
殺人ウイルスの謎に迫る! 新型インフルエンザはどうして危険なのか? 致死率80%以上の凶悪ウイルスとはなにか? (サイエンス・アイ新書)殺人ウイルスの謎に迫る! 新型インフルエンザはどうして危険なのか? 致死率80%以上の凶悪ウイルスとはなにか? (サイエンス・アイ新書)感想
中身はわりと普通ですが、この扇情的なタイトルと、アメコミ風の絵はなんなんでしょう?
読了日:03月17日 著者:畑中 正一
何をかいわんや (角川文庫)何をかいわんや (角川文庫)
読了日:03月17日 著者:ナンシー関
ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)感想
なにをおいても覚悟ウィルスに胸打たれました。
読了日:03月14日 著者:山内 一也
生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)
読了日:03月11日 著者:武村 政春
ともにがんばりましょう (講談社文庫)ともにがんばりましょう (講談社文庫)感想
21世紀にまさかの組合モノ、な訳ですが、塩田作品の中でも有数の密度の濃さではないかと思いました。深夜労働手当に一時金。サラリーマンとして身につまされる攻防を、テンポの良い会話と、やり過ぎない程度のキャラ立ちで読ませる。名作だと思います。この話、極論を言えば負けても収入が減るだけの交渉なのですが、ネゴシエーションのスキルとプロセスをじっくり味わっていくと、そこに人間の生き様が現れ、簡単に人が死ぬミステリ以上のサスペンスになっているのでは。…ややこしいこと書きましたが、軽い読み口で絶対楽しめます。
読了日:03月09日 著者:塩田 武士
鬼はもとより (徳間文庫 あ 63-1 徳間時代小説文庫)鬼はもとより (徳間文庫 あ 63-1 徳間時代小説文庫)感想
脱藩後、藩札のコンサルタントとして働いている主人公が、北国の小藩のリストラに関わる、という仕立ての、時代経済小説とでもいうべき作品。「人はどうして鬼になるのか?」ではなく、「どうすれば鬼になれるのか?」という問いの立て方が、ドラマ版の「ハゲタカ」みたいだな、と思いました。
読了日:03月04日 著者:青山文平
がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)感想
設定の極めてリアルなセカイ系という印象を持ちました。ミステリーとしてほとんど美しいくらいに鮮やかな謎解きですが、犯人像がちょっと中二病っぽい気が。でもリアルな設定でそういうキャラを成立させてると思うと改めて感服です。
読了日:03月04日 著者:岩木 一麻
崩壊 (光文社文庫)崩壊 (光文社文庫)感想
バブルに踊った弟と、踊らなかった兄。それぞれの家族の運命をたどる刑事小説ですが、作者の方が関西生まれかつ同世代なので、過去の描写がものすごくしっくりきます。プロローグに高価なおもちゃの象徴として出てくるラジコン三台とか鮮やかでした。ただ、それだけに主人公である五十代の刑事にはそれほどピントが合わないまま終わってしまった感は否めないかもです。比喩として「小さなリセットボタンを押し続けた」という言い方をするのはやはりファミコン世代以降かなあ、と。
読了日:03月01日 著者:塩田 武士

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